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20200531 よシまるシン|どちてbot

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子供の頃、テレビでアニメ「一休さん」をよく観ていた。実在の人物「一休宗純」をモデルにした主人公の小坊主「一休さん」が身の回りで起こる難題をとんちで解決していく物語。当時(室町幕府)の将軍、足利義満すら言い負かす一休さんのとんちがこの物語の魅力の中心だったが、その一休さんのとんちがどうしても通じない相手というのがこの物語に度々登場した。その相手が「どちて坊や」だ。
 彼の攻撃は、あらゆることにひたすら子供特有の「どちて?」をぶつけるのみ。いくら答えを返しても、「どちてそうなんでちゅか?」とさらに言い返される。そのうち誰もが何も答えられなくなっていく。。恐怖の質問マシーン。もっとも単純な「どちて?」という三文字でできた銃弾の連射がこの世界に風穴を開け、その本性をこじ開けていく。こいつ最強じゃん。子供心にそう思ったのを覚えている。
 のちに哲学者ソクラテスの存在を知り、「こいつ、どちて坊やに似てるな」と思った。かつてソクラテスも、ひたすら問答によって相手の無知をあぶり出し、哲学の祖となったのだそうだ。ただ、どちて坊やがソクラテスのように哲学的な思索/探究のために質問をしていたかは不明だ。彼は「答え」を求めて問いを発していたのか。もしかしたら何も考えずただ「どちて?」と言いたいだけだったかもしれない。ただの「どちてbot」。。
 とにかく自分にとって「どちて坊やショック」は大きく、「何かを知っている、わかっている、ということの脆さ」みたいなものがその時に強烈にインストールされてしまった。そしてそのまま年をとってしまい、「変などちておじさん」になってしまった。今もSNSを眺めながら「?(どちて)マーク」をひたすら頭の上に浮かべている。そしてどちて坊やと同様、こちらに答えは何もない。
 そんなこんなで、はちみせではこちらを売ってます!買ってね!!
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(よシまるシン)

◼️書いた人

よシまるシン Shin YOSHIMARU @YOSHIMARUSHIN
デザイナー・イラストレーターほか
http://yamadagawa.com
https://twitter.com/YOSHIMARUSHIN