20200415 203gow|編みたぬきケーキ

みなさん、こんにちは
私は、編み師203gow(にいまるさんごう)と申しまして、
風変わりな編み物作品「へんなあみもの」を作り続けてる編み造形作家です。
時に、美術館やギャラリーで展示
時に、百貨店などのショーウインドウを編み装飾したり
時に、8mあるダイオウイカを編んでみたり
時に、とある銅像を編みラッピングしてみたり(そういう企画)
時に、83・はちみせで編みグッズを販売してみたり
時に、地域・多世代編み交流でみんなで作品を作ってみたり
世の中を編み物でつなぎ、世の中を編み物で満たし
どちらかというと、編み物に偏った生き方をしています

私の作品は、カラフルポップな感じが多いですが「編みのある風景」という地味に2009年からずっと作り続けている作品があり、なにげない日常生活の一部を切り取り、編み物で表現する、編み物と写真と文章の構成でひとつの作品です。

2009年頃はWeb連載で「あみつぶし」というタイトル、
2012年〜季刊誌「毛糸だま」で「編み師のあみつぶし」で連載中で編みはもちろん、写真も文も203gowが担当です

では、どうぞ



編みのあみ風景・編み師のあみつぶし

「編みたぬきケーキ」がある風景

とある街の一角にあるケーキ屋さん
ショートケーキ、モンブラン
発色のつよい赤や緑が乗ってるケーキ
バラっぽいのがついてるケーキ
スポンジとバタークリームの調和
それは、昭和のケーキ屋さん

ガラス越しに端から
美味しそうなケーキを一つ一つ眺める
中段の最後のあたりに整然と、
つぶらな瞳でならんでいる
それは、たぬきケーキ

最初にシマシマ棒を食べてから
なるべく顔を崩さないように
食べるのが当時の謎なルール

近頃は、めっきり姿を見せなくなって
さみしく思いながら
思い出しつつ編んでみた。

編み・写真・文 203gow
掲載誌 季刊誌「毛糸だま」夏号 2017 No,174 日本ヴォーグ社


お楽しみいただけましたか、
いろいろ過去作品や日常の編み出来事など
ご紹介できればと思っていますので
よろしく願いしますー

(203gow)
203gow 一覧|はちみせ

次の日記はよシまるシンさんです



◼️書いた人


編み師 203gow  niimarusangow(にいまるさんごう)
風変わりな編み物作品 「へんなあみもの」を作り続けている。世の中の全て編み物に見える。小物から8mの大型立体編みや空間装飾(インスタレーション)作品を制作。街中を編み物で埋め尽くすゲリラ編み集団「編み奇襲団」主宰。百貨店・路面店ショーウインドウや装飾、ファッション誌背景、美術館、アートギャラリーで立体造形展示、ワークショップ、地域・多世代交流編み会なども手掛ける。
▷はちみせ https://83s.shop/
▷HP http://203gow.weebly.com